星野道夫
ほしのみちお
自然や動物の作品を数多く残した写真家。エッセイや詩も発表している。 1989年、『Alaska 極北・生命の地図』で第15回木村伊兵衛写真賞を受賞。 1996年8月、TBSのTV番組『どうぶつ奇想天外!』取材のため訪れていたロシアのカムチャッカ半島にて、ヒグマに襲撃され命を落とす。ヒグマに持ち去られた遺体は森の中にて発見された。 なお、事故にあうまで撮影し続けた映像は、後日「極東ロシアヒグマ王国~写真家・星野道夫氏をしのんで~」としてTV放送されている。
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年表、功績
活躍の軌跡。『人生の残り時間』にも注目してください。意外な発見があります。
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名作
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星野道夫の関連商品は見当たりませんでした…。エピソード・逸話
知られざる興味深いエピソードの数々。
- 星野道夫が熊に襲われる直前に撮影したとされる写真は偽物
- 星野道夫が襲われる直前に撮影したとされるテントに入ってくる熊の写真であるが、偽物である。テントに入ってくる熊の熊の写真は日が高く明るいが、星野が熊に襲撃されたのは明け方4時頃のことである。
名言・最後の言葉
星野道夫が語ったといわれる言葉。人柄や当時の心情が見えてきます。
- 「想い続けた夢がかなう日の朝は どうして心がシーンと静まりかえるのだろう」
- 「ぼんやりとした、心の中の川は、はっきりと地図の上に象を結んだ。大切な川が、熟した実が落ちるように決まったのだ」
- 「無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じることができる。自然とは、何と粋な計らいをするのだろうと思う。一年に一度、名残り惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか」
- 「日々の暮らしに負われている時、もうひとつの別の時間が流れている。それを悠久の自然と言っても良いだろう。そのことを知ることができたなら、いや想像でも心の片隅に意識することができたなら、それは生きてゆくうえでひとつの力になるような気がするのだ」
- 「私たちをとりまく大気は、太古の昔からの、無数の生き物たちが吐く息を含んでいるからだ。その吐く息とは、“言葉”に置きかえてもよいだろう。風につつまれた時、それは古い物語がどこからか吹いてきたのだという」
- 「壮大なアラスカの自然は、結局人間もその秩序の中にいつか帰ってゆくという、あたり前のことを語りかけてくる」
- 「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である」
- エッセイ『旅をする木』より。
- 「食べることは、殺すこと。きっと、自然とはそれ自身何の意味さえもたないものなのかもしれない。そして、そこに、何か意味を見い出そうとするのが私たち人間なのだろうか」
- 「原野にポツンと浮かぶ家の灯にも、大都会を埋め尽くす夜景にも、私は同じような愛おしさを感じていた。それは人間の営みが抽象化され、私たちの存在がひどくはかないものに感じるからだろう」
- 「僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」
- エッセイ『旅をする木』より。
- 「人間の風景の面白さとは、私たちの人生がある共通の一点で同じ土俵に立っているからだろう。一点とは、たった一度の一生をより良く生きたいという願いであり、面白さとは、そこから分かれてゆく人間の生き方の無限の多様性である」
- エッセイ『旅をする木』より。
- 「人生はからくりに満ちている。日々の暮らしの中で、無数の人々とすれ違いながら、私たちは出会うことがない。その根源的な悲しみは、言いかえれば、人と人とが出会う限りない不思議さに通じている」
- エッセイ『旅をする木』より。
- 「僕が暮らしているここだけが世界ではない」
- エッセイ『旅をする木』より。後にこう続く。「さまざまな人々が、それぞれの価値観をもち、遠い異国で自分と同じ一生を生きている。つまりその旅は、自分が育ち、今生きている世界を相対化して視る目を与えてくれた。それは大きなことだった」。
- 「短い一生で心魅かれることに多くは出合わない。もし見つけたら大切に、大切に…」
- 1996年1月、NHK『知るを楽しむ』より。
- 「緊張感を持って生きる喜び」
- 2006年放送、NHKのTV番組『あの人に会いたい』より。
記念館、銅像
ゆかりの品が展示されている主な記念館。現在でも残る生家や墓所、縁のある土地にたてられた銅像など。
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