中曽根康弘
なかそねやすひろ
「戦後政治の総決算」を掲げさまざまな行政改革を行った元首相。101歳での死去は歴代首相経験者のなかで二番目に長生きであった。 群馬県高崎市の材木商で地元の名士をして知られた父と高学歴な母の間に次男として生まれた。東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、当時の内務省に入省。戦時中は海軍の士官を務めた。1947年(昭和22年)、28歳の時に当時の民主党から立候補し当選、衆議院議員デビューを果たす。自主憲法制定を訴え続け、自ら作詞した「憲法改正の歌」を発表するなど大胆で活発な行動から「青年将校」と呼ばれた。その後、自民党の結成に参加し、41歳で科学技術庁長官として初入閣、次第に頭角を現すと「中曽根派」を形成するまでになる。防衛庁長官や通産大臣のほか、自民党の幹事長など要職を歴任した。 昭和40年代、佐藤栄作総理大臣が長期政権を維持するなか、三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫とならび「三角大福中」の一角として“ポスト佐藤”のひとりと目された。首相の座に就いたのは1982年(昭和57年)、64歳の時のこと。内政においては行政改革に力を注ぎ、国鉄、電電公社、専売公社の民営化を実現させた。また、首相として靖国神社へ8月15日に公式参拝したのも中曽根元首相が初めてだった。外交においてはロナルド・レーガン大統領と「ロン」「ヤス」と互いに呼び合うほど親交を深め、日米同盟を強固なものにした。また日中関係の改善にも努め続けた。1987年(昭和62年)、後継者に竹下登を指名し首相の座を降りる。首相在任期間は歴代7位、4年11ヶ月となる20世紀最後の長期政権であった。 1991年(平成3年)に起きた湾岸戦争では中東特使としてイラクのフセイン大統領(当時)と対談、日本人の人質全員解放を実現させた。 2003年(平成15年)、政界から引退。当選20回、国会議員在職56年。“昭和を生きた政治家”といえる。引退後も内政や外交にかんして積極的に発言したほか、ライフワークともいえる憲法改正についても精力的に活動した。 2019年11月29日、死去。101歳の大往生であった。 妻は明治大学教授の娘・蔦子、息子で長男の中曽根弘文は自民党の議員で外務大臣や文部大臣などを歴任した人物。中曽根元首相の孫(弘文の長男)も自民党の議員。
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子孫・子供
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- 中曽根弘文(なかそねひろふみ)
- 中曽根康弘の息子(長男)にあたる。外務大臣、文部大臣、科学技術庁長官などを歴任している。息子は政治家の中曽根康隆。
- 双川美智子
- 中曽根康弘の娘(長女)にあたる。
- 渥美美恵子(あつみみえこ)
- 中曽根康弘の娘(次女)にあたる。夫は鹿島建設の重役である渥美健夫。
- 中曽根康隆(なかそねやすたか)
- 中曽根康弘の孫(長男・弘文の息子)にあたる。政治家。
- 双川正文
- 中曽根康弘の孫(長女・美智子の息子)にあたる。フジテレビのプロデューサー。
記念館、銅像
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