出光佐三
いでみつさぞう
石油元売会社・出光興産の創業者。神戸高等商業学校(現・神戸大学)を卒業後、小麦と石油を扱う酒井商店で丁稚奉公をする。1911年、25歳の時に独立を果たし、福岡県門司市(現・北九州市門司区)で機会油を扱う出光商会を設立、1940年には出光興産株式会社を設立した。戦後、石油元売業者として出光は成長していった。ちなみに、テレビ番組『題名のない音楽会』は出光興産の一社提供で、佐三の「芸術に中断はない」という考えから番組中にCMを挟まない。近年、百田尚樹による小説『海賊とよばれた男』で出光佐三が主人公のモデルだったことから、ふたたび脚光を浴びている。
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年表、功績
活躍の軌跡。『人生の残り時間』にも注目してください。意外な発見があります。
年月日 | 年齢(人生の残り時間) | 内容 |
---|---|---|
1885年08月22日 | 0歳 (あと95年) | 出光佐三、生まれる |
1981年03月07日 | 95歳 | 出光佐三、死去 |
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名言・最後の言葉
出光佐三が語ったといわれる言葉。人柄や当時の心情が見えてきます。
- 「みずから顧みて尊い人になれ」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「自分が顧みるのであって、人が何といってもいい。人が「馬鹿」といったって自分が馬鹿でなければ、いいじゃないかということだ」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「自分が顧みて人間として恥ずかしくない人であればいい」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「日本人にかえれ」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。出光創業100周年の2011年6月20日に新聞広告へ掲載。
- 「努めて難関を歩め」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。以下のように語っている。「努めて難関を歩いて、努めて苦労を味わう。これが人間としては、大切なことである。これを僕は教えてきた。」
- 「人間の目標は、ここにあるのではない。その先の先にある」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「イージーゴーイングをやって、ここにきた人は、ここまでは難関を歩いてきた人と一緒であるが、この先にまだ難関がある。その時には、もう登れない」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「科学・技術の進歩の前に人間の尊厳が確立されていなければならない」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「僕くらい幸せな者はありません」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。前後は以下。「僕くらい幸せな者はありません。ということは過去の苦しみを楽しんでいるということだ。これが人生なのだ。」
- 「私の一生は学生生活の延長である」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。以下続く。「「私の一生は学生生活の延長である」ということをよく言います。学生の時に考えておったこと、学生の時にこれはいいなと考えたことを、五十数年間今でも貫いておる。それが間違ってなかったということを私が証明しているわけなんです。 」
- 「尊い人がお互いに仲よく力を合わせて、その合わせた力をお互いのためにもちいる。これが日本人のあり方であり日本の国体のあり方である」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「いかなる場合でも相手に対して愛情をもってほしい」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。前後は以下、「人間は愛情によって育ちます。しかも愛情によって育った人は、人間として、最も尊重すべき人であり、そして、お互いに仲良く和の力を発揮する。対立闘争なんかない、これだけです。だから諸君は、今後いかなる場合でも相手に対して、愛情をもってほしい。」
- 「騙されたっていいじゃないか。騙す奴は騙せというくらい」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「大きく行き詰れば、大きく道が開ける」
- 『文藝春秋』掲載「九十歳でもゴルフはできる」より(1975年8月)。
- 「世の中の中心は人間ですよ、金や物じゃない」
- 『文藝春秋』掲載「九十歳でもゴルフはできる」より(1975年8月)。
- 「人間というものはね、苦労して、鍛錬されて、はじめて人間になるんです。苦労しなきゃ、人間の呼吸はわからんということですよ」
- 『文藝春秋』掲載「九十歳でもゴルフはできる」より(1975年8月)。
- 「悪い時にヘトヘトになるな、これを突き抜ければ、あとがいいぞ」
- 『文藝春秋』掲載「九十歳でもゴルフはできる」より(1975年8月)。
- 「小さい水溜たまりにでも風が吹けば波が立つんですよ。波のない世の中なんてありますか」
- 『文藝春秋』掲載「九十歳でもゴルフはできる」より(1975年8月)。
- 「(創業から三十年は)非常に長くもあり一瞬の短さでもあります。出来たものは大きいともいえるし、試験管内の研究品ともいえるのであります」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「組織は心の中にある」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。意味は以下、「組織はあっても、形式的な組織はなるたけ小さくして、ほんとうの組織は心の中にもつようにしなければならない」
- 「主義のなかのいいところをとって、悪いところは捨てておる。出光には資本主義もあれば、社会主義もあり、共産主義もある」
- 出光サイト『出光佐三の言葉』より。
- 「出光が発展してきた力の根本は『仲よくする力』以外にない」
- 出光サイト『創業者のことば』より。
子孫・子供
偉人の血を受け継いだ方々を紹介します
- 出光昭介(いでみつしょうすけ)
- 出光佐三の息子(長男)にあたる。出光興産第5代社長、名誉会長。出光美術館館長、表千家同門会東京支部長、松ヶ岡文庫理事長も歴任。
- 出光真子(いでみつまこ)
- 出光佐三の娘(四女)にあたる。映画作家。
- 出光佐千子(いでみつさちこ)
- 出光佐三の孫にあたる。青山学院大学 文学部准教授。
記念館、銅像
ゆかりの品が展示されている主な記念館。現在でも残る生家や墓所、縁のある土地にたてられた銅像など。
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